前から救急車のサイレンが外出するたびに聞こえると書いていましたが、この頃は救急車の姿を見かけるようになりました。
それも走っているのを遠目にちょこっと見るのではなくて、近頃はバッチリ鉢合わせするようになりました。
そのうち乗ることになりそうです(冗談ですぅwww)。
横山起也 『お茶漬けざむらい』
妹尾未明のところにお蜜という芸者が相談を持ち込む。
連日宴の席にお蜜を呼ぶ角屋の義一との「舌試し」に勝つための料理を考えてくれというのだ。
何でおれがと思いつつ、友人の絵師、仁鶴に愚痴りに行くが、彼とモデルたちに海苔茶漬けを作って食べさせることになる。
仁鶴の作る茶漬けは、普段の『浮世』を忘れるような『芝居』を食わせるようなものだ。
お蜜の「舌試し」を発端に次々と難題が持ちかけられるが、仁鶴は茶漬けを使い解決していったので、やがて『お茶漬けざむらい』と言われるようになる。
そんな彼に膳奉行の長男・四条園城崋山が挑んでくる。
妹尾未明は「舌の良さしか取り柄のない若き落ちこぼれ武士」とのこと。
緊張しいらしく、すぐこわばっちゃって、よく失敗をします。
その「こわばり」を取るのによかったのが、お蜜曰く「茶づる」こと、つまりお茶漬を食すことだったのです。
ちょっと風野真知雄さん風ですが、これから独自性を出して行くのでしょうね。
次回に期待します。
ア、未明の仕事はお茶漬じゃなかったわww。
坂井希久子 『星合いの空 江戸彩り見立て帖』
呉服屋「塚田屋」の三男坊・右近に色見立ての才を認められ、色見立て役として働いているお彩にライバル登場。七夕にちなんだ色合わせを競うことになる。
一難去ってまた一難。京都本店から長兄の蘇芳が偵察にやって来る。嫌味が趣味みたいな奴で、店の皆はピリピリしっぱなしだが、江戸っ子のお彩は彼の京風嫌味がわからない。お彩に迫る危機。
江戸彩り見立て帖シリーズの四作目です。
着物は着ませんし、持っていませんが、紋紗の着物が素敵で、着てみたくなりました。
京対江戸の戦いは、なんとか江戸の勝利で終わりましたが、未だに色々と文化の違いがあり、面白いです。
江戸の月見団子はまん丸で十五夜にちなんで十五個ですが、京の月見団子は里芋の形、しずく形で、十二の月を表し十二個(潤年は十三個)なんですって。今はこしあんや粒あんで包むようです。
月見団子って買ったり作ったりしませんが、京のは食べてみたいです。
<シリーズの順番>
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