「The Great British Wedding Cake」を観る
2021-08-12


18世紀のロンドンで、リッチという見習いベーカーが師匠の娘に求婚する時にウエディングケーキで愛を示そうと思いました。モチーフを考えていると、聖ブライズ教会が目に入り、その段々の尖塔をもとにウエディングケーキを作りました。
ウエディングケーキは1840年代に広く普及し始めました。というのも経済が著しく発展し、安い値段の砂糖や果実、香辛料が入ってきたからです。

三段のウエディングケーキはヴィクトリア女王の結婚式の時に生まれました。
それまで結婚式は内輪で開かれ、衣装も様々でしたが、女王が白いドレスや付添人の伝統を作ったのです。
女王のウエディングケーキは大きくて、重さ130キロ以上、外周が約3メートルで4人がかりで運びました。
彼女の子どもたちのウエディングケーキは更に高く、豪華になっていったそうです。
20世紀の終わり頃までに重ねる形式のケーキが定着し、すべての階層の結婚式でこの形が好まれました。

第二次世界大戦中には食料は配給制になり、ケーキの材料はポイント配給制なので、友人や親類などから配給品を分けてもらって作りました。そのためウエディングケーキは小さくなり、着色剤で黒っぽい色を追加したり、マジパンに大豆粉を使ったりしていました。
水しっくいや壁用の漆喰を利用して装飾を施した厚紙で作ったケーキの中に小さい本物のケーキを入れていました。
戦後40年、1980年代初頭まで伝統的なウエディングケーキが続きました。

1960年代から離婚率も上がり、再婚する人も増えてきたため、結婚に対する意識が変っていきます。
80年代にはデザイナーがもてはやされ、ブランドが重視され、伝統に反するものの需要が増え、人びとは好きなものを買い始めます。
そのためウエディングケーキも変っていきます。人と違う、個性が表れるウエディングケーキの需要が高まったのです。
ケーキ界でも革命が起きていました。アイシングが進化したのです。
シュガーペイストは柔らかい生地なので、ケーキに合わせて使えますし、1日でケーキが完成するので日持ちのするフルーツケーキではなく、スポンジやチョコレートが使えるようになりました。
ペギー・ポーションなどが新しいウエディングケーキに挑戦しているようです。

歴史はこれぐらいにして、三人が作ったケーキを紹介しましょう。
天性の技と飾り付けのセンスが評価されているミランダは、春の息吹を感じさせる伝統的なウエディングケーキを作りました。メアリーさん一押し(↓の写真)。

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独創性に加え、あらゆる領域をこなす能力のあるエドは、戦時中に行われた祖母の結婚式の時のケーキを参考にして、ナッツの入らないフルーツケーキを使いました。
お祝いにふさわしいけどシンプル過ぎ、生地がティーケーキ風で、花嫁が軽めのケーキを望んだ時にはいいかもとの評価です。

何事にもそつがなく、大胆で手際よく、挑戦を怖れないルースは、ロマンチックでエレガントな、バラの花の先にほどこしたピンク色が素敵なウエディングケーキを作りました。ポールの一押しです(下の写真)。

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