石田衣良 『池袋NO NAME 池袋ウエストゲートパーク21』
2025-10-24



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池袋の西口公園近くの果物屋の息子で、「池袋のトラブルシューター」と言われている真島誠ことマコトが、依頼された事件を、「G-Boys」のキング、タカシやハッカー、ゼロワンの力を借りて、解決していく池袋ウエストゲートパーク・シリーズの21作目。

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「北口オーバードーズ」
仕事中のマコトのところにガキの女が来て、人を殺して欲しいと言う。
話を聞くと、立ちん坊仲間のモモナがクスリの売人のキリンから買った市販薬のオーバードーズで病院に搬送され、未だに意識が戻っていないという。
マコトはキリンを殺すのではなく、潰すということで依頼を受ける。

「池袋二丁目サウナセンター」
G-Boysの王様、安藤崇からの紹介で、マコトは会員制バー、セブンに行く。
セブンは同性が好きなタイプのお客が来るバーで、ノンケも歓迎だという。
依頼者はオーナーの熊谷奈々紀。
ナナキの師匠がロマンス詐欺の被害に遭ったが、二週間前にナナキは師匠に詐欺を働いた若者、ツバサに偶然サウナで出会い、彼をどうしようか迷っている。マコトにツバサと会ってもらい、人を見極めた上で彼の量刑を決めて欲しいという。
サウナが苦手なマコトだったが、『池袋サウナセンター サローネ』でツバサを紹介してもらう。

「中板橋ルッキズム」
マコトはタカシにライブ配信プラットフォームを運営するIT企業「ロー・フィッシュ」の本社に連れられて行く。
ライバーの中橋キテラに質の悪いストーカーがついているので、警護をして欲しいという。
キテラは自分をブスだと信じて疑わない、ネガティブの天才だった。
直接の脅迫も、肉体的な接触もないというので、軽く考えていたマコトだったが、その日のライブ後、悪意のある嫌がらせがある。
本気になるマコト。

「池袋NO NAME」
Gボーイズのメンバーが闇バイトで紹介された強盗の実行犯で捕まった。
彼らが関わったのは地域限定版のトクリュウ、池袋NO NAME。
マコトはGボーイズのメンバー三人と共に潜入捜査を行うが…。

今現在に起こっている社会問題を扱ったシリーズ。
今回は「立ちんぼ問題」と「市販薬の乱用」、「ロマンス詐欺」、「ストーカー」、「闇バイト」などです。

市販薬の咳止めや風邪薬、睡眠薬で眠気や疲労感がなくなったり、気分が落ち着いたり、高揚したりするそうで、若者たちに流行っているようです。
麻薬ではないから大丈夫とでも思うのでしょうが、依存性があり、飲み続けるとだんだんと効かなくなっていき、オーバードーズになってしまい、命を失うこともあるそうです。
保健所や精神保健福祉センターなどの専門家に相談してみましょうと書いてありますが、どれほどの人が利用しているのでしょうか。
まずは周りの家族などが気づき、相談に繋げていくというのが望ましいのでしょうがね。

毎年楽しみにしているシリーズではありますが、キング、タカシが自分たちの立ち位置に迷い始めている感じです。

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[日本ミステリ]

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