原田ひ香 『一橋桐子(79)の相談日記』
2025-09-08


一橋桐子(76)の犯罪日記』の続編。

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お金がないので、犯罪を犯してまでして刑務所に入ろうと考えた一橋桐子だったが、今は『(株)クドオ・ワークス』の「クリーニング部門」のチーフになっている。
ひょんなことで出会った榎本雪菜は国際弁護士になるためにハワイの大学へ法律の勉強をしに行っているはずだった。
ところが、コロナ禍で大学はロックダウンし、帰ろうにも日本への入国も難しくなり、親が離婚し、色々と考えると日本の司法試験を合格しなければ仕事の口がないことがわかり・・・、結局、日本に逃げ帰って来た。

そんな頃、『(株)クドオ・ワークス』の社長の久遠樹は猿山団地から来た伊藤傑と安西彩美からの相談を受けていた。
彼らの望みは今のままでは朽ち果てていく古い団地の抜本的改革、すなわち再開発とリノベーションだった。
しかし、住民たちの反対など色々と問題があった。
一端は断ろうと思った久遠ではあったが、雪菜に仕事と住むところが必要だと聞き、いいアイデアが浮かぶ。
桐子と雪菜の二人を猿山団地の住み込みの管理人にするということだ。

さて、桐子と雪菜は色々と癖のある住民たちとどう関わり、団地を再建していくのか。

一時期、誰もが憧れる団地生活でしたが、今や住民の高齢化が進み、空き家が増え、建物の老朽化など様々な問題が持ち上がっています。
一部の団地はリノベーションをして、若者たちに人気のものもありますが、すべてがそうなるとは言えませんものねぇ。
難しい問題です。

実際にしてもらいたいことがあります。
区や市町村で独居高齢者の方に何かあった時のために遺書状を預かることをして欲しいです。
遺言状と言っても本に書いてあるように、「お金のこととか、財産のことではなくて、死んだら誰に連絡するか、倒れたらどこに連絡して、どの病院に行ったらいいか、とか・・・部屋の片付けは誰に頼むのか」なんていうことを書いたもののことです。
親類縁者がいない人は死後のことを区や市町村でやってくれと書いてもいいことにしてくれるといいのですが。
どうでしょう。

老後を考えると暗くなりそうなので、この辺で止めておきますわww。

このお話は上手く行き過ぎ感はありますが、ほっこりするものですので、安心してお読み下さい。

[日本文学]

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