泉ゆたか 『横浜コインランドリー 雨のち晴れ』
2025-07-26


「横浜コインランドリー」シリーズの三作目。

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「第1章 クリーニング高岡」
ブラックな不動産会社を辞め、引きこもり生活を送っていた中島茜はヨコハマコインランドリーの店長・新井真奈に救われ、ヨコハマコインランドリーでアルバイトを始めてから一年が経った。
クリーニング師試験に合格し、みんなで祝っている時に、十九年会っていない真奈の母親・滝沢加奈子が現れる。
加奈子は三年前に山手に住んでいる人と結婚したが、先月亡くなり、大きな家を遺していったので、真奈と一緒に暮らしたいと思いやって来たと言う。
しかし、真奈は加奈子に冷たく、立て替えた借金の返済を求め、警察のお世話になるようなことはしていないのかと訊くのだった。
その日は間が悪いということで、加奈子に帰ってもらったが、不穏な雰囲気が漂っていた。

クリーニング店が一年で一番忙しい三月中旬に、クリーニング高岡の茜のアイロンがけの師匠・充の母親が膝の手術で入院することになる。
茜はコインランドリーの仕事が休みの日曜日に手伝いに行く。
充が気になる茜だったが・・・。

「第2章 襟汚れのトレンチコート」
クリーニング高岡にトレンチコートを持ち込んだ野村という女性客がいた。
トレンチコートは”ゴム引き”という特殊な素材なので、一般のクリーニング店ではクリーニングできないので断ると、野村は落胆して帰っていった。

雨で落雷が鳴り響く日に、素敵なトレンチコートを着た女性がヨコハマコインランドリーにやって来た。
彼女は先日の野村で、着てきたトレンチコートを洗濯乾燥機で洗おうとしたので茜は止める。
そんな野村に真奈は無料洗濯相談を持ちかける。

「第3章 ふわふわの羽毛布団」
ヨコハマコインランドリーの常連・大塚が離婚した妻のところにいる子供たちを預かることになる。
しばらくして、ラーメンのスープがぶちまけられた羽毛布団を持ってくる。
茜とたまたま来ていた加奈子が大塚の話を聞くと・・・。

「第4章 星条旗のピンバッジ」
茜は真奈に頼まれ、休日出勤をし、山手にあるテレジア園という真奈が育った児童養護施設で行う子供たちへの洗濯教室を手伝うことになる。
そこに見学したいと言って、真奈と同時期にテレジア園にいた美容師の風間冬馬が現れる。
みんなで昼にカレーうどんを食べていると、一人の男の子の白いTシャツにカレーうどんの汁が・・・。

「第5章 何度も洗う」
お店に気になる五十代くらいの男女二人組が現れる。
彼らはゴミ袋に洗濯物を入れている上に、洗濯物は色が変わった枕カバーやシーツ。すごく気になる茜だったが、お客さんの洗濯物に目を向けてはいけない。
真奈にお客さんの洗濯物について話すのもよくない。
そこに加奈子がお金を返しにやって来る。

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[日本文学]

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