蔦屋重三郎の本二冊
2024-11-20



※この記事は本文の一部を「」で隠しています。全文を読むにはコチラをクリックしてください



禺画像]

日本橋通油町にある地本問屋の丸屋小兵衛は引退を決意し、店を売ることにした。
そこに若い男が訪ねて来て、小兵衛に毎年二十両払うから雇われ人になって自分を手伝って欲しいと言われる。
その男が耕書堂の主、蔦屋重三郎だった。

雇われ人になった小兵衛だったが、驚いたことに重三郎のやることといったら真っ昼間からの連日の吉原通いで、日本橋の店を再開させる気配はまったくない。
重三郎は小兵衛にもっと吉原に馴染めというばかり。
いっしょに遊ぶのは素性も本名もしれない男たちで、重三郎はそれぞれを寝惚、六樹、喜の字と呼んでいる。

そんな時に重三郎の遠縁で絵師をやっている北川勇助という男が店に転がり込む。
小兵衛は重三郎に良いように言い含められて、自分の給金の中で勇助を雇って面倒をみることになる。

やがて重三郎は小兵衛たちを吉原の小部屋に呼び出し、仕事の話を始める。
それからの重三郎は次々とヒットを飛ばすが、寛政の改革が始まり…。

丸屋小兵衛から見た蔦屋重三郎が描かれています。
重三郎と縁のあった戯作者や狂歌師、絵師が続々と出てきますが、彼らは本に描かれているようなキャラだったのでしょうかね。
松平定信の行った政治のことはあまり知りませんが、本を読むと嫌になります。

禺画像]

戯作者志望の幾五郎は耕書堂の前で主の蔦屋重三郎を待っていた。
しかし、重三郎に会った途端に気を失い倒れてしまう。
気づくと、布団に寝かされていて、側に鉄蔵と名乗る絵師がいた。
飯を食い終わった時に蔦重がやって来て、京伝からの預かり者の瑣吉を探すように申しつけられる。
京伝の所に行って瑣吉のことを聞くが、来ていないと言う。
そこにいつの間にか斎藤十郎兵衛が着いて来ていた。
幾五郎と鉄蔵、十郎兵衛の三人はいっしょに瑣吉を捜すことになる。

三人は瑣吉捜索二日目に吉原にいる喜多川歌麿に会いに行き、三日目に瑣吉の兄が仕えている侍の屋敷を訪れるが、何も手がかりはなかった。
もはや打つ手がなくなり、鉄蔵の家で焼け酒でも呑もうということで長屋に行くと、男が腰を抜かしていた。
なんと、瑣吉ではないか。
瑣吉は鉄蔵の家と間違えて隣の家の戸を開けてしまい、首を括った女の骸を見つけてしまったのだ。
瑣吉曰く、死のうと思って鉄蔵に会いに来たそうだ。

瑣吉を見つけたので、幾五郎は蔦重に寄宿を許される。
そして、まだ何者でもない四人の若者たちは、長唄の女師匠の変死事件の謎を追うことに…。

さて、この四人、誰だと思いますか。
本の中に書かれていたヒントを出しておきます。


続きを読む

[歴史・時代小説]
[犬との生活]

コメント(全2件)
コメントをする


記事を書く
powered by ASAHIネット