可愛らしい表紙ですが、私は原書の表紙が好きです。
このシリーズは「A Friend for Hire Mystery」シリーズとして二巻まで発売されています。1巻目が『A Plus One for Murder』で二巻目が『A perilous Pal』。
表紙を見て、なんで原書の方が好きかわかったでしょう。
殺人現場に可愛いわんこがいるからです、笑。
名前はスカウト。ゴールデンレトリバーです。
今までの本の中ではダントツに犬の出現率が高いです。
英語のシリーズ名とは違い、日本では「崖っぷちエマの事件簿」。
というのもエマは文字通り今や崖っぷち。
彼女は旅行会社を経営していましたが、顧客が次々といなくなり、ここ数ヶ月一件も予約が入っていないのです。
頼みの綱は半年前から始まった週に一度のドッティとの儀式とも言えるお茶会。
これはドッティの夫、アルフレッドとの約束で、エマがドッティとお茶するたびに彼の遺産から小切手が出るのです。
今のままでは大おばから受け継いだ家を手放し、両親のいるニューヨークに戻らなければなりません。
エマから話を聞いたドッティは「レンタル友人」ビジネスをやるようにアドバイスし、彼女の知り合いを二人紹介します。
最初のお客はビック・マックスという老人で、高齢者センターでのダンスのパートナーの依頼。
二人目は週三回ジムに一緒に行って欲しいという正看護師のステファニー。
やろうかどうか迷うエマでしたが、とにかくお金が入ってくれば御の字なので、引き受けることにします。
会ってみると、二人ともなんとも言えない魅力のある人たちです。
二人もお客が現れたことで、ひょっとしたらドッティのアイディアが上手く行くかもしれないと思ったエマは万にひとつのチャンスにかけてみることにして、スイート・ファールズのコミュニティ掲示板にバーチャルの広告を載せます。
そうすると次の日の朝、ブライアン・ヒルという男性から電話がかかってきます。
その日の夜に<ディーターズ>で行われるオープン・マイク・ナイトで彼が作品を読み終わったときに拍手をする人間としてエマを雇いたいというのです。
彼が招待した人たちは彼が読むものを聞いて、拍手ではなく彼を殺したいと思うだろうからだとか。
三件も仕事が入って喜ぶエマでしたが、ブライアン・ヒルのことを調べてびっくり。
彼はフリーのジャーナリストで、地元のトラブルメーカーだったのです。
その夜、ブライアンはエマに四枚の写真が貼られた紙の入ったフォルダーを「必要になったときのために」と言って渡します。
写真の人たち全員が<ディーターズ>に来ていて、ブライアンの死を望んでいるらしいのです。
ブライアンはステージにあがって朗読を始めますが、途中でスツールから落ちて床に倒れてしまいます。
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