西加奈子 『サラバ!』
2016-09-24



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2014年度の直木賞受賞作。
図書館で予約していたら、今頃までかかりました。
期待以上のおもしろさでした。

イランで生まれた歩は変わり者の姉に悩まされていました。
姉は人と同じことを嫌い、わがままで、注目されようと、とんでもないことをやり続けます(お姉さんは発達障害かな)。
イラン革命で大阪に帰った時に、姉は周りから浮き、変な綽名をつけられました。
その後、また父の赴任でエジプトに。
いい友達に会い、家族も幸せだったはずなのですが・・・。
父と母は離婚し、日本に戻った姉はまたやらかしてしまい、不登校に。
歩は浮かないようにみんなに合わせながら、なんとか暮らしていくのですが、大学を出ても就職もせず、物を書いて暮らしていましたが、いつしか仕事は来なくなり・・・。
色々なことが起こり、あの姉は変化し、父は山寺に籠り、普通だったはずの歩が自分とは一体何かと悩むことになります。

人は一本筋の通ったものを持っていないと、人生が上手くいかないのを人のせいにしてしまうのですね。
人に左右されず、自分の信じた道を進んでいくと、幸せは見つかる(かな?)。


[日本文学]

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