日常に潜む謎を解くというミステリーです。
今回の題材はもちろん和菓子です。
栗田仁は和菓子屋を営んでいた親が交通事故で亡くなったため、急遽大学を休学して和菓子屋を継ぐことになりました。
幼いころから親に和菓子の技術を教わってきたので、若いけれど腕は確か。
でも、売り上げは親の頃よりも各段と落ちてきています。
このままでは・・・。
そういう時に知人から紹介されたのが葵という若い女性。
彼女は見かけは良家のお嬢様なのに、凄い味覚の持ち主で、和菓子に関しては何でもわかるという人です。
玉に瑕なのは、和菓子に関する薀蓄を長々と語ってしまうところです。
そう、彼女がホームズで、仁はワトソン。
和菓子に潜む謎を鮮やかに解いていくのです。
出てくる和菓子は豆大福、どら焼き、干菓子。
豆大福とどら焼きは好きですが、干菓子はあまり食べたことがないし、食べたいとも思いません。
でも、最高級の和三盆で作られた干菓子は口に入れるとスーッと溶けていくとか。砂糖ですからね、食べ過ぎには注意ですね。
姓が一緒なので『ワニ日和』を書いた人かと思っていたら、名前が違いますね。
どうりで文体が違うと思ったわ。
あまり見られない姓ですが、親戚かしら?
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