ずっと昔に読んだ『氷点』がKindleストアで安くなっていたので、再度読んでみることにしました。
作者の三浦さんはキリスト教徒です。
彼女が『氷点』で書きたかったことは「人間の原罪」、『続氷点』では「ゆるし」だそうです。
キリスト教徒ではない私には「原罪」や「ゆるし」などということはわかりませんが、でも、人には大なり小なり他の人に対する悪意というか嫉妬心というか、そのようなものが根源的にあるようなのはわかります。
キリスト教が定義する原罪とは違うかな…。
辻口啓造と夏枝夫妻は私にはとっては相容れない人です。
彼らの夫婦関係は理解不能です。
啓造は夏絵のことを彼なりに愛しているのでしょうが、夏枝は美しい病院長の妻という地位を愛しているんでしょう。
なんで辰子のような素敵な女性が友人なのか不思議です。
陽子は『氷点』の頃の自分は正しいと思い込んでいた優等生から一転して、自らの出生を知って自殺未遂をしてから、やっと生身の血の通った人間になりました。
事故にあい片足になった北原との結婚を決心する気持ちは理解はできるのですが、北原の気持ちどうなのだろうかと思います。
「愛とは感情ではなく、意志である」
陽子はこのことばのように北原を愛するのでしょうね。
他にも色々と思うところがありますが、キーボードが打ちづらいので、このくらいで(笑)
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