オランダ・フランドル絵画展というので、絵画がオランダの美術館からだと思ったら違っていました。ドイツのフランクフルトのシュテーデル美術館の所蔵でした。
オランダと言えばブリューゲル。
ブリューゲルと言っても、ピーテル・ブリューゲル親子とこの展覧会に展示されているヤン・ブリューゲル親子がいて、ややこしいです。
ピーテル・ブリューゲル父は「農民の画家ブリューゲル」で、有名な「イカロスの墜落のある風景」や「バベルの塔」、「雪の中の狩人」などを描いた人です。
ピーテル・ブリューゲル子は「地獄のブリューゲル」と呼ばれています。変なキャラクターの絵は彼のかな?お父さんのにも奇怪な動物が描かれているような。
ヤン・ブリューゲルはピーテル・ブリューゲル父の息子です。ということは、ピーテル・ブリューゲル子の弟ということです。彼には2人子供がいて、長男もヤン・ブリューゲルといい画家です。ヤン・ブリューゲル父は「花のブリューゲル」と言われているそうです。
今回はヤン・ブリューゲル親子の絵が展示されています。
子の絵は「楽園でのエヴァの創造」1630年代後半(↓)。
父の絵は3点。「嘲笑されるラトナ」1601年と「人物のいる森の風景」1605−10年、工房の「ガラスの花瓶に生けた花」1610−25年頃(↓)。
描かれている花は季節外れのものがあったりするそうで、頭の中で想像して描いたのでしょうね。
ピーテル親子の絵に比べるとスケールが小さいようです。
展覧会は5つに分かれています。
<歴史画と寓意画>
<肖像画>
<風俗画と室内画>
<静物画>
<地誌と風景画>
特に風俗画はおもしろかったです。
酒とたばこを嗜む男性たちの姿や足や背中の手術で痛がっている男たちとか。
たばことか酒はこの頃からも嗜好品として人気があるのですね。
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