ジェフリー・ディーヴァー 『ソウル・コレクター』
2009-11-02


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リンカーン・ライム・シリーズの最新作です。
昔とは違い今は家にパソコンがあり、インターネットにつながっていれば、外に行かなくてもショッピングができます。
現金がなくてもカードで買い物ができます。
なんと便利な世の中になったことでしょう。
カードの履歴をあまり気にしたことがありませんが、よくよく考えてみると履歴を見れば私という人の嗜好がはっきりわかります。
これらの私という人の情報―顧客の個人情報や購入履歴、住居、車、クレジットカードの利用履歴など―が集められていたら・・・と思うとちょっと気持ちが悪いですね。

リンカーン・ライムのいとこ、アーサーが女性を殺し、彼女の買ったばかりの絵画を盗んだ容疑で逮捕された。
彼にはまったく覚えがなかったが、証拠が多数見つかる。
アーサーの妻ジュディがライムに会いに来て、事件を調べて欲しいと頼んだ。
ライムとアーサーは兄弟のように育ったが、ライムの事故の少し前から会っていなかった。

サックスと一緒に事件を調べてみると、アーサーが罠にかかったことがわかってくる。
被害者の女性とアーサーのデータを何者かが集め、利用していたのだ。

他にも同様の事件があった。
ライムと五二二号(犯人)の戦いが始まる。
>恐ろしいのは、銀行の残高を勝手に変えられたり、してもいない犯罪をやっていることになったりとデータが改竄できるということです。
便利になったようですが、いつ自分のデータが一人歩きし始めるのかわからないという恐ろしさがあるということを、理解していなくてはなりませんね。
この本に出てきているSSDという会社のようなものが本当にあったら・・・と思うと怖いです。

リンカーン・ライム・シリーズ物としては、この本もおもしろく、期待を裏切りません。
[外国ミステリ]

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