「私たちが光と想うすべて」を観る
2025-08-17


現代のインドを描いた映画で、2024年、第77回カンヌ国際映画祭でインド映画として初めてグランプリを受賞しています。
原題が「〓〓〓〓〓〓〓〓 〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓」、マラヤームラ語で、英題が「All We Imagine As Light」です。インドは言語が600ぐらいあると言われています。

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インド、ムンバイ。
プラバは親が決めた相手と結婚したが、夫は結婚してすぐにドイツに仕事を探しに行き、ここ一年ばかり連絡がない。
看護師をして暮らしているが、同僚の医師から誘いをかけられている。

アヌはプラバのルームメイトの若い看護師。
親から毎日、お見合い写真が送られてくるが、彼女は密かにイスラム教徒の男性と付き合っている。
親にバレるととんでもないことになる。

そんな頃に病院の食堂に勤めるパルヴァディが、高層ビル建設のために20数年住んでいる家の立ち退きを迫られていた。
相談されたプラバはパルヴァディと弁護士のところに行くが、家が彼女のものであるという証拠の書類がないと話にならないと言われる。
夫は亡くなっていて、書類がどこにあるのかわからないし、探しても見つからない。
パルヴァディは故郷の村に帰ることにする。

プラバとアヌはパルヴァディを村まで送って行く。
その浜辺の村でプラパとアヌは人生を変える出来事と遭遇する。

インドの喧騒と熱量を思い出させられる映画です。
とてもカメラワークが現代的、斬新的で、夜のムンバイの猥雑な雰囲気や海辺の村ラトナギリの神秘的な様子が美しく描かれています。
インド映画といえば、長くて歌や踊りが永遠に続くなんて言われていましたが、変わってきているんですね。

今や人口が世界一位、IT大国であるインドですが、変わらない慣習が彼女たちを縛り付けています。
しかし、徐々にその呪縛から逃れていく女性たちが増えているのかもしれませんね。
そんなことを思わせられる映画でした。

予告編

[映画・ドラマ他]

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