小路幸也 『バイト・クラブ』
2025-03-17



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<カラオケdondon>の七号室は<バイト・クラブ>の部室。
<バイト・クラブ>に入るための資格はたったひとつ。
【高校生の身の上で<暮らし>のためにバイトをしていること】

初めは<カラオケdondon>でバイトをしている紺野夏夫だけだったが、いつの間にか五人が集まるようになる。
みんなで仲良くやっていたのだが、ある日、とんでもない事件が起こり…。

登場人物が多い上に、誰と誰が同級生とか先輩とかと関係が入り乱れているので、記憶力に自信のない私には大変でした。
そういう方のために、登場人物をまとめてみました。
読む時に参考にしてくださいね。

<バイト・クラブの仲間>
紺野夏夫:県立赤星高校三年生。<カラオケdondon>でバイトをしている。
父はヤクザらしいが、会ったことはなく、母子家庭で育つ。父親から金を貰っているようだが、自分の小遣いは自分で稼ぐことにした。
菅田三四郎:受験校の私立蘭貫学院高校一年生。<三公バッティングセンター>でバイトをしている。中学校で野球をしていたが、ヘルニアになり、中二で止める。家の運送会社が倒産したので、自分の小遣いや交通費を稼ぐためにバイトをしている。学校はバイト禁止だが、担任がうまく隠してくれている。
渡邊みちか:県立赤星高校二年生。ファミレスでバイトをしている。祖母と母親と三人暮らし。母親の具合が悪くなり、バイトを始める。
坂城悟:県立一ノ瀬高校二年生。ガソリンスタンドでバイトをしている。母は東京でホステスをしているので、祖父母と暮らしている。
田村由希美:私立榛学園一年生。<花の店マーガレット>でバイトをしている。三四郎の幼馴染み。両親が離婚し、父親といっしょに住んでいる。学校はバイト禁止ではないので、自分のことは自分でしようと思い、バイトを始める。

<この五人と関わる大人たち>
筧久司:58歳。<カラオケdondon>のオーナー。昔、お寺の書道教室の先生の尾道というお坊さんがバイトをしながら学校に通っている子供たちに場所を与えていた。その時、お世話になったので、自分もそういう場所を作ってみようと思い、自分の店の七号室を<バイト・クラブ>のために解放している。
尾道広矢:35歳。尾道グラフィックデザイン代表。グラフィックデザイナー。書道の先生の孫で元高校球児。
塚原六花:35歳。私立蘭貫学院高校の教師で、三四郎の担任。広矢とは高校の同級生で、17年ぶりに再会する。
紺野志織:夏夫の母親。六花とは高校の同窓生で、二つ上。
長坂康二:夏夫の父親。
河野良純

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[日本文学]

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