箱根での二日目は暑いので観光地には最初から行く気がなく、ポーラ美術館がすぐ近くなので、展覧会を見てからランチを食べるために、短時間わんこたちを置いて行くことにしました。
美術館の駐車場が新しくなっていて、思っていた以上に車が止っています。
この通路を歩いて行くと、入り口があります。
入場料は1800円(ホテルに置いてあった美術館のパンフレットを見せると100円割引き)です。
「明治政府のお雇い外国人として来日していたアーネスト・フェノロサは、当時、日本国内で目にした絵画を総じて”Japanese Painting"と呼び、この英語を日本人通訳が「日本画」と翻訳したことから、明治以後に「日本画」という概念が社会的に定着していった」と言われているそうです。
「シン」とは何か。たぶん「革新」の「新」なんでしょうね。
展覧会の構成は以下です。
プロローグ:日本画の誕生
第一章:明治・大正期の日本画
第二章:日本画の革新
第三章:戦後日本画のマティエール
第四章:日本の絵画の未来ー日本画を超えて
日本画が西洋絵画と出会い、どのように進化していったのかがわかる展覧会です。
洋画と日本画との違いは、使われている絵の具などの材料や道具の違いだと思っていましたが、だんだんと境目が曖昧になってきているようです。
見ながら現代作家さんたちの作品が漫画チックになっているな、と思いました。
印象に残った作品を紹介しましょう。
入り口にあった杉山寧の≪慈悲光≫には心が洗われる思いでした。
60円切手になっている岡田三郎助の≪あやめの衣≫の原画がとても色っぽかったです。昔の女性の肌はこのようにツルツルしていたのでしょうかね。
収蔵してあるという黒田清輝の≪野辺≫も見たかったです。
野口哲哉の≪Clumsy heart≫は壁にハートを描いている鎧兜をつけた武士のフィギュア(?)。一見作品に見えませんでした。
山本基の絵の気泡のようなものはどうやって描いたのか知りたいです。ひとつひとつ描いたのなら、相当な時間がかかったでしょうね。
山本太郎の≪紅白紅白白梅図屏風≫の右上を見ると、アラ、まあ。
これは尾形光琳の≪紅梅梅図屏風≫をモチーフにしていますが、同じ頃に杉本博司も≪月下紅白梅図≫を描いていたそうで、同じモチーフの二人の作品が並べて展示されるのは今回が初めてだそうです。
金魚絵師と言われている深掘隆介の≪方舟2≫の金魚たちは本当に精巧に作られています。≪緋ノ魚≫に描かれている金魚が勢いがあっていいです。私、この屏風欲しいです。
セコメントをする