「小林古径と速水御舟 ー画壇を揺るがした二人の天才ー」@山種美術館
2023-06-07


久しぶりの美術展です。
大きい美術館は人が多いので、山種美術館ぐらいの規模ならゆっくり見られるかと思い、誘われたこともあり、行って来ました。
初っぱなから時刻表で見たはずの電車がなくて、ギリギリに到着しました。

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あまり近代日本画は知らないのですが、速水御舟の有名な「炎舞」(1925年、ポスターの右側)は見たことがあります。
第二展示室に入った真っ正面に飾られています。
照明のおかげで、炎が特に美しく際立っていました。
この絵を描くために、御舟はよく焚き火をしていたといいます。

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蛾を描いた他の作品、「昆虫二題 葉蔭魔手・粧蛾舞戯」(1925年)がありました。
あまり蛾を描く人はいないと思いますが、御舟は意外なところに美を見いだす人だったのかもしれませんね。
牡丹などを見ても、古径は普通の描き方ですが、御舟は違います。

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           「牡丹花(墨牡丹)」 1934年
水墨画みたいです。
亡くなる前年に描かれたようです。

紫陽花の季節なので、御舟の紫陽花の絵を載せておきましょう。

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古径と御舟は、古径の方が10歳以上も年上ですが、「互いに尊敬し合い、切磋琢磨した仲でもあった」そうです。
素人が思ったことですが、古径よりも御舟の方が真の天才と言っていいんじゃないかと思いました。
40歳の若さで亡くなったのが惜しいです。
もっと生きていたら、どれほど素晴らしい作品を残してくれたことかと思います。
それでなくても、寡作な人なのに、気に入らないものを燃やし、関東大震災で作品が焼けたりとしたようです。

訪れる人がそれほど多くないので、ゆっくりと絵が見られる美術館です。
ネットで入場予約が出来ますが、予約しないでも混むことはないようです。

カフェで展覧会のオリジナル和菓子が食べられるということなので、ランチの前に食べてしまいましたww。

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お茶セットで、和菓子は「はすはな」といい、古径の描いた「蓮」(↓)を参考にしたものです。

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杏入り練り切り、こしあんです。杏がいい仕事をしていました。

美術展の後にちょっと遅めのランチをしました。

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