風間公親は十崎という犯罪者に狙われているため警察学校に異動となる。
彼が助教になって二年目の尾凪尊彦と共に受け持つのは初任科第九十八期短期課程の学生たち。
彼らには半年間の過酷な訓練と授業、厳格な規律、外出不可という環境の中で不適格と見なされれば即退校という運命が待っている。
第一話:鋼のモデリング
尾凪が気になった学生は大学時代に自殺未遂の警官を助けて表彰を受けた矢代桔平。彼は模擬交番勤務中にコンビを組んだ門田と喧嘩沙汰を起こす。
第二話:次代への短艇
元高校球児の尾凪はソフトボールクラブを指導している。
マル暴刑事を目指している笠原敦気はソフトボールクラブに入り、尾凪に捕球がうまくなるコツを聞くほど意欲的だったが、スローイングに難があった。
実は彼はある問題を抱えていた。
第三話:殺意のデスマスク
若槻栄斗はブラジリアン柔術の有段者だが彼の弱点は表情の癖で、相手に殺意を抱いた時に顔がデスマスクのようになるという。
若槻は交番実地研修中に通り魔を逮捕した。そんな彼に風間は現場の再現を命じる。
第四話:隻眼の解剖医
初任科生(短期課程)の学生には卒業するまで最低一回の司法解剖見学が課せられている。ほとんどすべての学生が嘔吐するという過酷な講習だ。
しかし校内の長距離走記録会で上位入賞を目指している初沢紬だけが解剖見学で吐かなかった。
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