ヘニング・マンケルの刑事ヴァランダー・シリーズ一作目の『
殺人者の顔』を読んでから気になっていたシリーズを、2008年からBBCが放映していたというので観てみました。
主演はケネス・ブラナー。さえない中年姿に驚きました。
でもさすがシェイクスピア俳優。演技は上手いです。
一話が約一時間半もあり、最初は飽きるんじゃないかと心配でしたが、面白くて引き込まれていき、長く感じませんでした。
撮影はスウェーデンでしたらしいです。
<シーズン1>
第一話:「目くらましの道」
クルト・ヴァランダーは妻と別居中。お互いに新しいお相手が出来たら離婚することになっている。たまに娘のリンダと会うが、なんとなく気まづい雰囲気。
父親は画家で、認知症が発症している。新しい彼女と暮らしている。
父とは仲がよくなく、会うのを避けているのをリンダによくなじられている。
仕事がすべてという一人暮らしの生活は滅茶苦茶で、荒んだ様子がうかがえる。
ある夏の日、クルトは電話で呼ばれ、ひまわり畑に行く。
そこには一人の少女がいて、クルトが「警察だ」と言ったとたんに、焼身自殺をする。目の前で燃える少女を見て、ショックを受けるクルト。
追い打ちをかけるように、次の殺人事件に呼び出される。
元法務大臣が斧で頭を殴られ死亡し、頭皮の一部が切り取られていた。
彼のまわりをうろついていた記者によると、彼は売春婦に暴力を振るったが、カネで片を付けていたという。文化人を気取って芸術品にも手を出し、裕福な蒐集家と交流を持っていたそうだ。
次の殺人が起る。被害者は画商で、同じ凶器で、同じ傷、同じように頭皮が切られていた。
妻と娘に話を訊くが、娘は何故か警察に反感を持っているようだった…。
第二話:「混沌の引き金」
16歳と18歳の少女がタクシードライバーに暴力を振るったとして逮捕される。
金銭目的だと年上の少女ソニアが自供したが、わずかな額だった。
何か隠していると思うクルト。
そんな頃、広場のATMの前で死んでいる男が見つかる。心臓発作と思われたが、健康診断では20歳の心臓と言われたという。
タクシードライバーが亡くなり、ソニアを尋問しに行くと、彼女は留置所から脱走していた。
父親からヨーナスというボーイフレンドのことを聞き、クルトは会いに行く。
妻に新しい相手ができたと知ったクルトを心配して、リンダは勝手にお見合いサイトにクルトを登録する。そうすると、早速返信が来たという。
写真を見て、その気になるクルト。
ATMの男の元妻に話を訊くと、心臓発作ではないと言い切る。
彼は第三世界のアフリカを救うために力を注いできた。
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