2022-09-24
おもしろがった谷は日乃出に百日の間に百両をつくれたら掛け軸をやるという勝負を持ちかける。
日乃出は後先も考えずに、父の仁兵衛しか作り方を知らない幻の菓子、薄紅で百両を作ると言ってしまう。
日乃出は松弥という腕のいい職人がいるという横浜の浜風屋に送り込まれるが、なんと松弥は死んでいない上に日乃出は下働きということになっていた。
店は草ぼうぼうの路地にあり、古くて小さく、滅多に客は来ない。
さらに店にいたのは仁王様のような浜岡勝次と女形のような角田純也の二人で、彼らの作る大福はこんなにまずい大福をつくれるものかと思うほどだった。
これでどうやって百両を作れというのだ。
日乃出はなんとか二人の男たちを味方にし、百両目指して孤軍奮闘、試行錯誤し頑張るが…。
お嬢様だった日乃出がなんでお菓子を作れるのか、不思議でした。見ていただけで作れるほど簡単なものじゃないと思うのですけどね。
それに不味い大福を作る職人が短期間で上手になるものか?
あ、江戸時代といいながら、明治時代が紛れ込んでますね、すみません。
明治時代と言えば文明開化ですから、西洋菓子が入ってきています。
シリーズになっているようですが、どういう風に続いて行くのかしら?
人情物を読みたい方は日本橋牡丹堂か深川二幸堂シリーズを、根性物を読みたい方は浜風屋菓子話を、どうぞ。
日本茶に練りきりか栗のお菓子を食べながら読みたいですね。
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