中山七里 『作家刑事 毒島の嘲笑』
2022-09-06


公示日に鳥居は九段下の高級レストランで共民党廣瀬賢人候補の選挙参謀梅野と会い、廣瀬候補の街頭演説の日程表を貰っていた。何故敵陣山縣候補のではないかと疑問を持つ毒島。
やがて鳥居のゴミから、鳥居が爆破テロを計画していることがわかる…。

毒島の主義は、犯罪捜査は徹頭徹尾論理的でなければならない。感情は邪魔。興味はあくまでも事件解決。解決しちゃったら、それでお終い。手柄はいらない。欲しけりゃやるよ。
なんか人をおちょくっているような感じですが、怒ったら負けですわね、笑。
今回はそれほど彼の毒舌が生かされていないようで、ちょっと物足りなかったです。
その上、内容が左翼とかテロとかなので、最後のどんでん返しには驚きましたが、前作よりも楽しめなかったです。
初めて毒島シリーズを読む方にはお勧めません。
一作目の『作家刑事毒島』か二作目の『毒島啓治最後の事件』を読んでみてください。


戻る
[日本ミステリ]

コメント(全0件)
コメントをする


記事を書く
powered by ASAHIネット