読んだ本
2022-03-05



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原田ひ香 『そのマンション、終の住処でいいですか?』
一等地にある、俗に「おっぱいマンション」と呼ばれている、有名建築家による中古のマンションは、実は見た目重視の欠陥住宅だった。老朽化が進み、住民たちは改修工事をするか、立て替えをするかを巡って争うこととなる。
亡くなった建築家の娘や建築家の弟子になりそこなった元高校教師、建築家の事務所の社長、マンションの住民など様々な人たちの思いは…。

黒川記章設計によるメタボリズムの代表作、中銀カプセルタワービルがモデルだそうです。おもしろい外観ですが、住みにくそう。
どんなに調べても素人にはマンションの欠陥はわかりません。住んでみて、買ったのがよかったかどうかわかります。残念ながら運、不運で片付けるしかないですねぇ。

青木祐子 『派遣社員あすみの家計簿3』
二巻を読まずに三巻を読んでしまったようです。
藤本あすみは渋谷にある株式会社サニークレイルのウエブ管理部マーケティング第二セクションで派遣社員として働いています。
社員たちの依頼を受けて、いくつかのSNSのオリジナルアカントにプロモーション記事を投稿するのが主な仕事です。
なかなか働きやすい会社で、三年勤めると正社員になれる可能性があるというので、正社員を目指そうかと思っています。
そんな頃、二人の元彼から連絡が来ます。元々彼の理空也は嘘つき最低男で、元彼の豊加とは喧嘩別れをしていました。
あすみも別れてから色々とあり、少しは強くなりましたが…。

一巻でダメダメ女だったあすみが、少しまともになってきました。
もう少しですね。結婚しようがしまいが、自分の人生は自分でどうにかしていくものです。頑張ろう。

岡崎琢磨 『珈琲店タレーランの事件簿<7>悲しみの底に角砂糖を沈めて』
今回は趣旨が変っていて、バリスタ・美星が珈琲店にやって来たお客の話を勝手に聞いていて、急に話の途中に割り込み、真相を明かしていくというものです。
お客の話を聞いているのって、お店としてはいいのって感じです。それにアオヤマが出てこないし…。
後書きによると四本の短編は、著者が実際に見聞きした出来事を元に書かれているようです。
軽く読めるミステリーです。

望月麻衣 『わが家は祇園の拝み屋さん15 それぞれの未来と変らぬ想い』
この巻で完結です。東京を災厄から守ったところで終わった方が良かったと思いますけど。
小春たちは心霊スポットで何かを探していた黒い狐面の正体を追います。
チームOGMのみんなはそれぞれの進路を決め、歩んでいきます。
私は宗二朗のお菓子が無性に食べたいです。特に和栗のモンブランが、笑。

椹野道流 『最後の晩ごはん 後悔とマカロニグラタン』

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