大山淳子 『あずかりやさん 満天の星』
2022-02-08



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一日100円で何でもおあずかりします。
あなたなら何を預けますか?

「金魚」
あずかりやさんに物騒な男がやって来ます。
彼は心が荒んでおり、ともすれば持っているナイフで人を殺すこともいといませんでした。
最初、男は気づきませんでした。あずかりやが見えないことを…。

「太郎パン」
上等そうなスーツを着た紳士があずかりやさんに来て、明日の朝7時まで預かって欲しいと言ってあるものをあずけて行きます。
明朝七時、あずかりやさんはお茶を入れて待っていましたが…。

「ルイの涙」
子どもが欲しかったけど、恵まれなかった夫婦は犬を飼いました。
運命は皮肉なもので、諦めたというのに、また子どもが授かりました。
しかしママは怖かったのです。また子どもが育たないことを。
そのため…。

「シンデレラ」
千日前に名前も言わずにあずけていったものを取りにきた女性とヴァレンタインデーの贈り物をあずけに来た中学生の女子二人組。
女性は自分の話をした後、あずかりやさんに不思議なことを告げて、帰っていきました。

様々な人たちがあずかりやさんに預けに来ます。
それぞれの”もの”にはそれぞれの物語があります。
店主はやさしく受け止めてくれます。

「あずかりやさんに預けてみよう!キャンペーン」があるそうです。
選考で選ばれた「預けたいもの」が『あずかりやさん』の次回作に登場するそうです。

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前に預けられた犬は大人しかったけど、家のこの子を預けると、落ち着きのない犬だから、あずかりやさんは困るだろうなぁ。
困ったあずかりやさんも見てみたいですけど、笑。

[日本文学]

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