堂場瞬一 『骨を追え ラストライン4』
2021-03-23


東京は満開とは言いますが、近所の桜はまだ満開ではありません。

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高校のグランドの桜が七分咲きぐらいかな?
今週末まで持ってくれると良いのですけど…。


岩倉剛が主人公のシリーズ、ラストラインですが、今回は他のシリーズの人たちが参加しています。
何故かというと、「堂場瞬一作家デビュー20周年記念3大警察シリーズコラボ」だそうです。
3大警察シリーズとは、「ラストライン」、「警視庁追跡捜査係」、「警視庁犯罪被害者支援課」。
高城曰く、「警視庁の中で三大嫌われ部署」だそうです。
この3つのシリーズの相互乗り入れだそうですが、どちらかといえば「ラストライン」が「警視庁犯罪被害者支援課」に乗っ取られた感じです。
岩倉のおじさん臭より、まだ若い村野の方がいいですわ。
もっと贅沢をいうと、「アナザーフェイス」のイケメン大友鉄が出てくれれば、言うことないです(笑)。

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岩倉剛は南大田署から立川中央署に二週間前に異動し、恋人の実里はNYにいる。
妻との離婚は来月成立する予定で、娘は晴れて大学に入学する。

新しく組んだ相手が熊倉恵美。
35歳の彼女は機動捜査隊に勤務する同僚と半年前に離婚し、本部の捜査三課から実家が近い立川中央署に異動して来た。
離婚のショックから立ち直っていないらしく、なんだかめんどくさい性格のようで、なんとも組みたくない相手だった。

ある日、女性刑事課長の亮子から電話が来る。
多摩川沿いの廃屋を取り壊し中に、古い遺体が見つかったというのだ。
「伝説的な記憶力」を持つ岩倉は、十年前の女子高生の失踪事件を思い出す。
その時の女子高生が殺されて、そこに埋められているのかもしれない。

検死の結果、十年前に失踪した、当時18歳の都立高校三年生、真中礼央の遺体だということがわかる
当時、礼央の同級生で交際相手だった三川康友が第一容疑者と考えられていたが、具体的な証拠を見つけられず、捜査は行き詰まっていた。

岩倉は癌に罹り、余命幾ばくもない三川に会いに行く。
三川が犯人だとの線をまた追おうとすることに岩倉は引っかかりを感じていた。

家族のケアのために、犯罪被害者支援課の村野秋生がやって来る。
彼は被害者家族と接触し、様子を知るうちに違和感を抱き始め、図らずも岩倉とともに捜査に参加することになる。


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