沢口涼也は5年前から保護犬施設「ワン子の園」を運営しています。

その前は街金融の支店長として、相当エグいこともしてきました。

しかしあることをきっかけに街金融を辞め、私財をなげうち、この施設を立ち上げたのです。

今は4人のボランティアに協力してもらい、なんとか30匹の保護犬の世話をしています。

恋人の華は動物愛護センターで働いており、たまに意見の相違で喧嘩状態になることもあります。

しかし、二人の保護犬に対する思いは真摯なもので、互いに認め合っているので、誤解はいつしか解けていきます。

今日も里親希望者がやってきますが、涼也の里親希望者の見極めはとても厳しいものです。

それはすべて犬たちの幸せを考えた上なのです。

そんなある日、華がボランティアの沙友里と亜美がトリマーとして働いているペットショップに関する通報があったので、視察に行かなければならなくなったと知らせてきます。

ペットショップが売れなくなった犬や猫を闇業者に高値で売っているというのです。

闇業者は犬たちを獣医学生の手術の練習台として大学病院に売ったり、製薬会社の実験用として売っているらしいのです。

ペットショップの社長のことは涼也も知っており、そのようなことをする人には見えませんでした。

華はペットショップで怪しまれないように沙友里に協力してもらえないか涼也に話してもらいたいと頼んできました。

なんとか沙友里を説得し、華と涼也はペットショップに行きますが…。

今の犬たちを飼う前に保護犬を飼おうと思ってネットで申し込んでみましたら、待てど暮らせど連絡が来ませんでした。

縁がないと思い、ペットショップに行ってしまいました。

たまたまメールが届かなかったのか、メールに気づかず削除されてしまったのでしょうかね。

再度問い合わせをすればよかったと今は思います。

里親の条件が厳しいなと思っていましたが、犬の幸せを考えると、甘い気持ちで飼ってもらっては困るからなんですね。

年齢制限をもうけたり、飼い主の健康状態を考慮したり、飼育環境を見たりすることは必要なことで、保護犬を飼おうと思う人はそのことを理解して受け入れなければなりませんね。