是枝監督がフランス女優のカトリーヌ・ドヌーヴとジュリエット・ビノシュ、そしてイーサン・ホークを起用して作ったのがこの作品です。
国民的大女優のファビエンヌが自伝本『真実』を出版することになります。
その出版を祝うためにアメリカで脚本家をしている娘のリュミールと5年前に結婚したテレビ俳優のハンク、そして孫のシャルロットがやってきます。
ゲラをリュミールに見せるはずだったのに、ファビエンヌは見せていません。忘れたと言っています。
本を読んだリュミールは嘘ばかり書いてあると怒り出します。
ファビエンヌの個人秘書のリュックは本に自分が一度も出てこないので、存在を否定されたようだとショックを受け、孫の世話をするので仕事を辞めたいと言い出します。
元夫のピエールはモデル料をもらいにやって来たのですが、本の中では死んだことになっていました。
ファビエンヌが久々に出演した映画の撮影所で、リュミールは昔のことを蒸し返します。
女優志望だった彼女が演じる劇をファビエンヌは一度も見に来たことがなかったのです。見に来たのは今は亡きファビエンヌのライバルで、リュミールの代母のサラで、彼女の優しさが好きだったとリュミールはぶちまけます。
ファビエンヌはけろっとして、サラの娘だったらよかったのにね。よい母親で下手な役者よりマシよ。あなたが許してくれなくてもファンが許してくれるわ。役者の気持ちなんてあなたにはわからないわ、などと言い返します。
撮影ではファビエンヌは台詞は覚えていないし、主役女優に意地悪はするし、自分で自分の毒舌なんてかわいいものよと言っちゃうんですから、困った人です。
もう彼女の時代は終わっているのにね。
ファビエンヌは日常生活でも女優の仮面をかぶって演じているのでしょうか?
一体、彼女の中の真実とは何なのでしょうか?
最後までカトリーヌ・ドヌーブの毒気に当てられっぱなしでした。
ジュリエット・ビノシュがカトリーヌ・ドヌーブの娘というのはちょっと無理があるような気がしました。何しろ顔が全然似てないもの。
イーサン・ホークは女二人の間で静かな存在感を醸し出していました。
孫のシャルロットの最後の演技が可愛かったです。
ファビエンヌの役は日本人では杉村春子かな?(といって彼女のことをよく知りませんが、見た感じから)
他に毒舌吐いても可愛さが出せる女優っているかしら?
じっくりと是枝監督の映画を観たのは最初です。
邦画はあまり好きじゃないのですが、そのうち「万引き家族」でも観ます(たぶん)。
トリミングに行ってきた犬たちです。
セ
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