R・D・ウィングフィールド 『フロスト始末』
2017-09-18



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デントン署の半数は麻薬がらみの事件に駆り出され、残ったフロスト警部たちは大忙し。
強姦・脅迫・失踪と事件が次々と起こります。
フロストは足りない人員のなか、眠る暇もなく、事件に立ち向かいますが、署長のマレットは新たに着任したスキナー主任警部と組み、フロストをよその署に異動させようと目論んでいました。
スキナーは肝心な時にどこかに雲隠れするのに、犯人検挙かというところで仕事を横取りするようなとんでもない野郎です。
そんな時にとうとうフロストがしてきたガソリン代などの経費の領収書の改ざんがばれてしまい、異動の同意書にサインさせられてしまいます。
フロスト、大ピンチ!

なんとも下品なフロストですが、意外と憎めない人なのです。
彼は子供が被害者になる事件が大嫌い。
それほどきれる頭ではない(失礼)のですが、たとえ違法なことであろうが、彼がこれだと思ったらやっちゃいます。
事件がこんがらがっちゃって、結末のつけかたが今ひとつ納得できませんでしたが、フロストの推理の過程を読むものじゃないので、まあ、こんなもんでしょう。

残念なことに作者のウィングフィールドさんはお亡くなりになってしまったので、シリーズの続きはないようです。
フロストがこの後どうなったのか、知りたいところですが。

[外国ミステリ]

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