コリン・ホルト・ソーヤー 『旅のお供に殺人を』
2015-02-20


「老人たちの生活と推理」シリーズの八作目。

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高級老人ホーム<海の上のカムデン>の老人たちは、入居者向けの娯楽にうんざりしていました。
まるで幼稚園児の行う様なものなのですから。
協議会でアンジェラがスペイン語の勉強をしてはどうかと発案し、スペイン語講座が始まったのはいいのですが、彼女は語学の才能がないらしく、なかなか上達しません。
そこで友人のキャレドニアは生きたスペイン語を学ぶため、メキシコ旅行を提案します

元気な老人たち御一行がメキシコ旅行へと出かけます。
楽しい旅行のはずが、第一回目の旅行では新入りの老婦人が、二回目では運転手が殺されます。
今回はアンジェラが大活躍です。

義母の行っているデイサービスを思い出しました。
本人は楽しんでいるようですが、プログラムを見てみると童謡を歌ったり、折り紙などの工作をしたり、軽い運動をしたりと、なんかおもしろくなさそうです。
私なら童謡よりも今流行っている歌を聞きたいし、ゴスペルなんか歌いたいわ。
現代社会の問題点などを優しく噛み砕いて話してくれるような講座があったら聞きたいし、ジャスやクラッシックを聞いたり、楽器の演奏を習ってもいいし、水彩画なんか描くのもやってみたい。<海の上のカムデン>でやり始めたスペイン語などの語学も学びたいと思います。
老人を幼児と同じように考えてはいけないと思うのですが、どうなのでしょう。
私がデイサービスを利用する時にはもっとおもしろいプログラムがあることを期待しますわ。

とにかくアンジェラとキャレドニアのように、年をとっても好奇心旺盛でいたいものです。

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