五編の短編が入っています。
フィデルマが自分の身分(ドーリィー[弁護士]であり、アンルー[上位弁護士]である)を明確にして事件を解決していきます。
彼女の頭脳の明晰さに驚きますが、それだけではなく山師的なところもあります。
推理はなりたっているけれど証拠がなく証明できない時に、犯人の不安を逆手にとり、はったりをかますのです。
恐るべき女性です。
その上、若い女性が、「ほんの女の子」だから罪はないなどと言おうとしたなら、「あなたはもう<選択の年齢>に達しています」とぴしゃりと言い返します。
女性を下に見るブリトン人に対しても、負けていません。
この五編はフィデルマのこういう面が垣間見られる短編集です。
私としては長編で、サクソン人の修道士“サックスムンド・ハムのエイダルフ”と一緒に事件を解いていく話の方を読みたいですわ。
フィデルマの時代には修道士と修道女の結婚が認めれれていたのですから、二人の間に何か起こっても悪くはないですもの。
おもしろい歴史ミステリーです。
<今日のわんこ>
我が家の仔犬は相変わらずの様子です。
うんちの後はおしっこをやってくれました。
朝にかまう暇がなく、しばらくほっておいたら、おしっこがトイレの横に。
ティッシュで拭うと温かいのです。あ〜ぁ。
今日は素敵な後ろ姿を。
見返り犬。
まだしっぽがしょぼいです。
水を飲んでいます。
よくよく見ると、右にある餌皿が邪魔らしく、右足をあげて飲んでいます。
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