同僚に借りた二冊
2012-10-27


自分で本を選ぶと、いつも同じようなものを選んでしまうので、本好きの同僚におもしろかった本を貸してくれるように頼んでいます。

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題名がすごいですね。「姥捨て」ですよ。

大学卒で白バス(お上の許可を得ないで営業している白ナンバーの観光バス)の運転手をしている「おれ」は相棒のツアコンと一緒に「清貧ツアー」を企画しました。
「清貧ツアー」とは「清貧の秘湯に隠遁する永遠の乙女の旅十日間」とか何とかうたっていますが、ようするに誰も行かない奥地にある寂れた温泉旅館で自炊生活をするというものです。
ところが、このツアー、実は「姥捨てツアー」らしいとの噂が・・・。
そのため、なんと150人もの婆さんたちがツアーに参加しちゃいました。
温泉に送り届け、自分たちは東京で営業に励んでいると、温泉宿と連絡がつかなくなります。
急いで行ってみると、

「こどもを捨てることにしました。  姥一同より」

という張り紙が。
一体婆さん連中はどこに行ってしまったのか。

原さんって、なんとも発想豊かな人ですね。
最後がちょっと残念。

禺画像]

この本、文章が私好みではなくて、読みずらかったです。
メモを失くしてしまったので、気に入った言葉があったのに紹介できません。
残念。

「いまだかって手に入れたことのない世界」を追い求める人と「実際に生活したことがあり、その世界を失ったあとも消えることのない記憶や思い出を所有しつづけた」人の話です。

奥多摩の廃線跡を訪ねた牧村は、鉄道マニアの平間と出会い、同じ吉祥寺に住んでいることから、吉祥寺のプラットフォームの見える店でたまに会って飲むようになります。
ふとした時に平間は「まぼろしの廃線跡」の話をし、その後、消息をたってしまいます。
平間はどこに行ったのか。
平間から紹介されていたテツ仲間の女性と共に、牧村は「まぼろしの廃線跡」を探しにいきます。
二人の行きついた先は・・・。


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