筒井ともみ 『食べる女』
2007-06-26


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『食べる女』は脚本家の筒井ともみさんが書いた小説です。
彼女が「アエラ」に紹介されていて、おもしろそうな女性だと思い、この本を買ってみました。
20代〜20代の女性の何気ない日常生活が、食べ物を通して書いてあります。
私はあまり食べ物にこだわりとかはありませんが、美味しそうな食べ物がたくさん出てきます。
例えば、ラーメン。
「心地よいセックスのあとの一杯のラーメンは、心身の細胞に染みわたって、格別においしい。セックスからラーメンへ。このコースを完走できた時ほどひとり暮らしの開放感と充足感を満喫できるひとときはない」
などと書いてあると、なんてラーメンって美味しそうなのかしら、と思ってしまいます。
お豆腐、ポテトサラダ、おはぎ、肉じゃが、メンチカツ・・・。
こういう当たり前の家庭料理が、とっても美味しいのですよね。
筒井さんは、あるインタビューでこう言っています。

「私は、”透明な器”でいたいのね。濁ったものを体に入れたくない。細胞の風通しをよくしておきたいっていうのかな」。

年を感じさせない、女性です。
[日本文学]

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